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 質問の種類の一つ。「はい」か「いいえ」あるいはごく短い答えで応じられる質問形式を指す。「閉鎖的質問」「クローズド・クエスチョン」「イエス・ノー クエスチョン」などとも呼ばれる。(注:日本では「クローズ・クエスチョン」と表記されることもあるが、英語名称["closed question" または"closed-ended question"]に準じた表記ではない)「開かれた質問」(別称:「開放型質問」「オープン・クエスチョン」)との対比で論じられることが多い。

 医療面接教育などにおいて、「開かれた質問=共感的、閉じられた質問=非共感的」といった位置付けで語られることがあるが、これは必ずしも正しくない。質問形式の有用性は本来その内容や状況に依存するものであり、どちらの形式にも一長一短がある。(おそらく、医学教育において「閉じられた質問」が不当に悪者扱いされる背景には、これまで医師が患者に対して矢継ぎ早に「閉じられた質問」を発する形での「問診」が主流を占め、患者の思いを十分に汲み取れなかったことへの反動があるものと思われる)