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 試験がMCQによって構成されているときに,合否判定基準を設定するための方法の1つで,Nedelskyによって1954年に発表された.
 例えば,ある問題に5つの選択肢a,b,c,d,eがあり,aが正答だったとする.数名の試験領域の専門家・教員が,合否判定基準上の学生(合格にするか不合格にするか迷う程度の学生)が選択肢bとcは誤答であると認識できるが,dやeや正答かもしれないと思えるという場合,a,d,eの3つの選択肢からaの正答を選ぶ確率は0.33である.これをMPI(minimal passing index:最低合格指数)と呼ぶ.また,ある試験にMCQが多数含まれている場合,それらのMPIを平均化したものをMPL(minimal passing level:最低合格水準)と呼び,これが合否判定の規準(criteria)として設定される.
 これを,やや複雑にしたNedelsky変法も存在し,本邦ではより広く知られている.