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 ドイツの教育者アレクサンダー・カップが1833年に使用したことで知られる概念.元々は,adult educationとほぼ同義.アメリカ合衆国の成人教育の理論家Knowles, M.が発展させたことでも知られる.pedagogyの語は,元々教授学と訳されてきたが,pedの部分は「子ども」を表しており,真っ白のキャンバスに新しい知識の絵の具で絵を描くような意味合いを持つ.成人への教育は,学習者の既存知識,経験を活かした形で行う必要があるため,子どもへの教育への対概念としてandragogyを提唱したのだった.最近では,学習者中心の概念が拡がっているため,adult learningの用語を使う機会も増えている.
 近年では初等教育などにおいてもandragogy概念で重視されていた「既存知識・経験を活かしたアプローチ」が重視されつつあることは知っておく必要がある.「最近の大学生は子どもだから,成人教育,成人学習なんて通じない」という意見は,あまり受け入れられるものではない.