D. この資料に関して頂いたメール

 

1.池田典昭先生より(1998年5月28日)

拝啓

大変ご無沙汰しております。

先生のイギリス法医学専門医に関する訳文読ませていただきました。

イギリスの制度がよくわかり感服いたしました。私もイギリスでKnight教授のもとで

MRCPathを目指していた医師と一緒に解剖し、面接試験の予行をしていましたが、そ

れでもわからない点がいくつかあり大変参考になりました。

訳者解説の文章でいくつか分かりにくい点がありましたので以下に列記してみます。

 

イギリスにおける法医学の専門医はHome Office に登録された, MRCPath(Forensic)

資格をもつ医師(主として医学部で解剖しています)か、同様に登録されたMRCPath

(Histopathology)とDMJ(Patho)を持つ医師(主として病院で解剖しています)のみだと思い

ます。DFPの資格は主として海外からの留学生(ほとんどが旧イギリス領)が母国に

帰る際に習得する資格でイギリス本国で法医病理学を専門にしようとする医師は全員

5年間の研修でMRCPath(Forensic)を目指すものと思います。またDMJの資格は多分

に名誉的なものでDMJ(Path)の資格のみで解剖をしている医師はいないと思います。

Police Surgeonが両方ともとりたがるようです。

以上参考になれば幸いです。

今後もよろしくお願いします。

                                      

          敬具

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池田典昭

九州大学医学部法医学教室

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