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PBLチュートリアルにおける評価法の一つ。学習者がPBLを通じて自己学習能力が十分に獲得出来たかどうかをperformanceレベルで評価する(おそらく)唯一の評価法。分かりやすく言えばPBL版のOSCEのようなもので、「PBLでグループで行う作業を、1人で行って評価を受ける」実技試験である。トリプルジャンプは以下の3つのステップに分かれており、それが呼び名の由来にもなっている。

ステップ1:課題ないし事例が提示され、また模擬患者などから必要な情報をさらに追加で得たりしながら、課題で示された状況を説明するための仮説(hypothesis)について検討し、仮説を検証するために必要な情報(学習項目)を学習者自身が設定する。
ステップ2:与えられた時間制限のなかで図書館その他で自由に学習し必要な情報を収集する。
ステップ3:得られた情報に基づいた結論を提示し、仮説の検証内容について評価者と討論する。

ステップ1と3での評価者とのやりとりを通じて思考過程や情報の得かたなどを様々な観点から評価を行う。基本的なスタイルは上記の形だが、大学によっては、これをコンピュータ化したり、ステップ2に1日以上をかけたり、ステップ3でもなお課題の続きが提示されたり、色々なversionが工夫されている。PBLを通じて獲得された自己学習能力の評価法にはこれしかないが、評価者への負担が過大な(10人足らずの評価に丸1日かかったりする)ため、あまり幅広くは用いられてはいないようである。